2018.08.17
首の痛みは、およそ7割の人が一生に一度は経験するといわれているほど、よくみられる症状のひとつです。
首の骨(頚椎=けいつい)は、重さが6~8キロもある頭を支え、上下左右に動かしたり、回転させたりと、複雑な動きをコントロールしています。それだけに首には日ごろから大きな負担がかかりますが、加齢によって首の筋肉が弱ったり、運動不足で首をあまり動かさないでいると、首の筋を違えたり、こりから筋肉痛が起こってしまいます。
首の痛みの多くはこうしたタイプで、日常の習慣を見直したり、首の筋肉を鍛えることで改善される事がほとんどです。
ですが、加齢によって頚椎(けいつい)そのものも老化します。頚椎(けいつい)がすり減ったり、クッションとなっている椎間板(ついかんばん)の変形が生じると、慢性的な痛みやしびれが起きるようになります。
頚椎(けいつい)の中央には、神経幹である脊髄(せきずい)が通り、脊髄から枝分かれした神経が肩や腕へとつながっています。そのため頚椎が変形すると、首の痛みだけでなく、肩の痛みや手のしびれ、あるいは脚のしびれによる歩行障害、さらには排尿障害までで起こす可能性もあります。
こうした症状が起こるようになると、本人もつらく、治療にも長い時間がかかり、手術が必要となる場合もあります。できれば初期段階(首のこりや筋肉痛などの段階)で、早めに対処することが望まれます。
パソコンの普及もあって、首の痛みを訴える人が年々増えています。その最大の原因は、よくない姿勢を長時間続けていることです。
パソコン作業をしている人の多くが、背中を丸め、顔を少し前につき出すような姿勢をしています。
この姿勢は、頚椎(けいつい)には不自然な状態となります。特に、アゴをつき出すと、首が後ろに反り、頚椎(けいつい)や首の筋肉を緊張させます。長時間続けていると、首や肩の血液の流れが悪くなり、疲労物質の乳酸などが蓄積し、こりや痛みを引き起こします。
パソコン作業にかぎらず、一般的なデスクワークや、テレビをみているときなども、同様のことがいえるので注意が必要となります。
首の痛みの予防と改善の第一歩として、背筋を伸ばし(背中をいすの背につける)、アゴを少し引く姿勢を心がけるようにしましょう(時々自分の姿勢を見直し、意識的に姿勢を整える習慣を身につける)。
また、長時間同じ姿勢を続けると、首の筋肉や頚椎(けいつい)に大きな負担となります。30分に一度は席を立ち、次のような運動をすると良いでしょう。
(1) 首を左右にゆっくり倒す(5秒くらいずつ交互に5回)
(2) 顔を左右にゆっくり向ける(首の筋が少し張る位置まで向ける。5秒ずつ交互に5回)
(3) 肩を大きくゆっくり回す(前回しと後ろ回しを5回ずつ)
(4) 腕を上げてブルブルとふるわす(腕を下げてブルブルふるわす)
全部行って3分程度なので、忙しいときにも合間をみつけて行うようにしましょう。
体を少し動かすだけで、血行がよくなり、疲労物質などがたまりにくくなります。これらの運動は首、肩、腕などをリラックスさせるためなので、力をいれず、ゆっくりやるのがコツです(急に強く動かすと、筋肉を痛める可能性がありますので、注意して行うようにして下さい)。
岡崎市で腰痛、不眠症、精神状態の不調はカイロ整体・美容矯正 ウェルネスにご相談下さい。
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