健康を積極的に守る！超高齢化社会に備える予防医学への取り組み


2021.04.23

来たるべき超高齢化社会の到来に備え予防医学への取り組みが進められています。

予防医学とは病気や怪我になる前に予防しようという医学的取り組みのことで、

従来のような病気や怪我を治療するという考えからさらに一歩踏み込んだ医学の考え方です。

超高齢化社会において一番の課題となるのが医療費の問題です。

人間は年齢を重ねるほど病気や怪我になるリスクが高まります。

社会が高齢化すればするほど医療費の負担が重くのしかかリますが、

予防医学への取り組みを進めることで社会全体の健康を増進し

従来までに発生していた医療コストの抑制につながります。

予防医学の基礎となるのは病気や怪我にならない健康な体作りです。

毎日の暮らしの中に健康習慣を取り入れることで病気そのものを減らし、

トレーニングなどを通じて肉体を健康で若々しく保つことで怪我の発生を防ぎます。

予防医学は個人レベルの取り組みも大切ですが、

社会全体をあげての取り組みが大きな意味を持ちます。

病気や進行するほど治療は難しくなり時間も費用もかかります。

国や自治体が積極的に検査を推進すれば病気も初期段階の早期発見しやすくなります。

治癒率向上と同時に治療コストも安くおさえられることから

健康診断を含む検査体制の充実は予防医学に欠かせない取り組みです。

 

日本全体が抱える問題として生活習慣病の問題も放置できません。

生活習慣病は一度発症してしまうと治療が非常に困難です。

完治が難しい病気も多く、薬などにより一生コントロールしていく他ありません。

予防医学ではそのようなことにならないように

生活習慣病になる前の段階での改善を目指します。

食生活の見直しや睡眠時間の確保など基本的な生活習慣を正すことで生活習慣病を予防します。

企業レベルでも予防医学への取り組みが進められています。

社員一斉の健康診断やレクリエーション等の健康増進活動奨励、

禁煙のサポートや健康な食事を提供する社員食堂の整備など

優秀な社員の健康を守ることは企業利益にもつながります。

政府も企業が予防医学へ積極的に取り組むことを奨励しており

技術指導などを通じて活動を推進しています。

 

 

病気や怪我を治療するだけが医学ではありません。

医学の本来の目的は健康を守り日々を健やかに過ごすことです。

病気や怪我を未然に防いで健康を守る予防医学の考え方は

これからの日本にとって重要な考え方です。

状態が悪くなってから対処するという以前の考えから脱却し

病気を未然に防ぐ予防医学の取り組みへの理解を進めることが

超高齢化社会に対する重大な備えとなります。