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眠りはトレーニングすればいい?

2019.04.12

眠りは歩いたり走ったりする運動を同じと考える

実は、眠りというのは歩いたり走ったりする運動と全く同じです。

歩く時に、「まず右足をだして、次に左足をだして、手をこう、肩をこう、腰は・・・。」

と頭で考えて体を動かすような人はいません。

でも、近所のコンビニに行こうと考えたら体は勝手に歩いてくれますし、

急いでいる場合は走ってもくれます。

眠りもまったく同じで、寝ようと思って横になれば眠れます。

不眠というのは、これができなくなっている状態ということです。

足が弱って歩けなくなったら、足を動かして歩く練習をします。

眠れなくなったのであれば、眠る練習をすればよいのです。なんの練習もなしで、

いきなり眠れるようにはなりません。

眠りと自律神経の関係

「眠りというのは、副交感神経の働きだからリラックスすればよく眠れる。」

多くの方はそう考えているかもしれません。残念ながら、少し違います。

なぜなら交感神経の働きが悪くなっても眠りが浅く、質が悪くなるからです。

不眠の方の自律神経の状態をみると、ほとんどの方は交感神経の働きも悪くなっています。

だから、「リラックスしましょう。」「深呼吸しましょう。」「ストレスを解消しましょう。」

という方法では深く眠れるようにならないのです。

眠るというのは起きるという行動とワンセットでなければいけません。

わかりにくいと思うので、もう少し突っ込んで眠るということを考えてみましょう。

「寝付く」と「眠る」を別々に考えるのです。

寝付く、つまり寝はじめるというのは主に副交感神経の働きです。

ですから、リラックスして深呼吸して、

人によっては薬を飲むことで寝付くことができるようになります。

でも、それだけでは深く眠れません。

薬で無理矢理に眠ったりすると、半分起きているような感覚の眠りになったり、

何度もトイレに目が覚めるということになっていませんでしょうか?

おそらくは、交感神経の働きが悪いと、

レム睡眠とノンレム睡眠という2つの眠りのサイクルがうまくいかないのだろうと思います。

ただ、眠れない人の自律神経の状態をみると、交感神経、副交感神経の両方の働きが悪いのです。

『眠り=副交感神経』というのは嘘ではありません。

しかし、深く眠るということを考えた時には、交感神経の働きも重要になってくるということです。

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